肥料・緑肥

えん麦

えん麦


収穫前のえん麦

えん麦を緑肥しての栽培方法や
緑肥としての効果についてです。

えん麦とは、
イネ科の植物です。
漢字で書くと
燕麦と書きます。
他には別名でオーツ麦など
とも呼ばれています。
英語では、Oatです。
発音はオートと発音します。(と思います。)

えん麦の収穫できる実は
日本ではなじみは
あまりありませんが
欧米ではオートミールと
して食べられています。
日本でもグラノーラなどには
オーツ麦としてグラノーラの
中に入っています。

日本ではえん麦は
食用としてよりは
緑肥として使われる方が多いのでは
ないでしょうか?

えん麦の効果


栽培中のえん麦

えん麦の効果としては
下記の効果が有ります。
ちなみに私がえん麦を
栽培し始めたのは、
自然栽培の栽培方法の
影響からです。

  • 土を耕す
  • 麦わらの入手
  • 雑草の抑制
  • センチュウ・害虫対策
  • 病気予防
  • 緑肥として

土を耕す

えん麦(イネ科)の根が
畑の地中深く張り、
土を耕してくれます。
これはえん麦だけに
限った話では無くて
程度の差は有れど
大麦やライ麦でも同様の
効果が有ります。

麦わらの入手

えん麦を収穫すれば
えん麦の実の他に
副産物として
麦わらも入手できます。
野菜を栽培していると
わらを保水用の敷きわらに
したりして使います。
近所や知り合いに
本職(農家)の人がいれば
わらはわけてもらえますが、
周りにわらを分けてもらえる
知り合いがいなければ
わらを購入する事になります。
わらも購入するとなると
貰えれば無料なのですが、
買うとなると思っているよりは
結構な金額になります。
えん麦・大麦などを
緑肥として栽培をしておけば、
麦の実を収穫する他にも
麦わらの確保もできます。
※同じ麦でもライ麦の麦わらは
 細くて使えない事は有りませんが、
 麦わらとしては使いにくいと思います。

私も畑の近所の人から
稲わらは貰えますが、
他にももみ殻なども
貰っています。
貰うばかりでは悪いので、
えん麦や大麦は畑でも
栽培できるので
野菜の栽培で使う
わらはなるべく自作しようと
えん麦や大麦などを
空いた場所に緑肥として
栽培するようにしています。
麦わらは使い終わった後は
まだ使えるようなら
他の場所で再度使います。
使えなくなるとそのまま畑に
置いておくと自然に土に戻ります。

雑草の抑制

リビングマルチとして
麦で雑草を抑制します。
麦の根で草が生えなくなく
麦が成長すると日光が
地面に届きにくくなり
草が生えにくくなります。
また麦を刈り取った後も
地面に草マルチとして
使えばこれもまた
雑草の抑制になります。

法面などに播いて置けば
他にも雨の時に泥が
野菜にかかるのを
低減できます。
泥が付く事で発生する
病気の予防にもなります。

緑肥として

私はわらを取る目的でも
えん麦を栽培しているので、
緑肥としてえん麦を
使った事は有りませんが、
刈り取りすき込めば
緑肥にもなります。

 
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センチュウ・害虫対策

えん麦の品種に
より違いは有りますが、
えん麦はネコブセンチュウなどの
センチュウの密度や
キスジノミハムシの密度を
下げる効果が有ります。
各種苗会社が色々な
品種のえん麦を
販売しているので
どれが良いのかは
一概には言えません。
使う方の目的も異なるので
これまた何とも言えません。
自分の目的に合いそうな
品種をお選びください。

病気予防

品種によっては、
えん麦で病気の予防に
なるとの事です。
これも各種苗会社の品種を見れば
記載が有ると思います。

これは私の経験では有りませんが
近くのおっちゃんが
カボチャの間にえん麦を撒いたら
うどんこ病の発生が
減ったと言ったのを聞きました。
この人は本で麦を植えると
うどんこ病が減ると
書いているのを見て
えん麦を撒いたみたいです。

えん麦の根で
地面の排水性が
良くなり環境が
改善したことにより
うどんこ病の発生が
減ったのかなあと
私は想像しています。

えん麦の栽培


栽培中のえん麦

えん麦の栽培方法です。
緑肥として栽培するには
栽培と言えるほどの事は
必要は無いと思います。
特に難しくは有りません。

栽培した品種

私の畑で栽培した事の有る
えん麦の品種です。

私が購入した種は
スタンドオーツと
ネグサレタイジという品種です。
スタンドオーツは大袋(1kg)でした。
最小に播こうと思っていた時には
このえん麦の袋のサイズしか
売っていなかったからです。
正直、大きなサイズの袋では
かなりの規模の畑でないと
種は使い切れません。

ネグサレタイジは、
大根も毎年栽培していますが、
キスジノミハムシに
やられて汚い大根があるために
使ってみようかと思い
ネグサレタイジを使い始めました。
自己消費する野菜は
汚くても良いのですが、
食べきれない野菜は
人にあげたりしますが、
なるべく手間も薬も使わないで
済むならきれいなものを
あげるようにしたいと思って
使ってみました。
ネグサレタイジはホームセンターで
購入が出来ました。
サイズも普通の野菜の
種の袋サイズです。
量的には微妙に
少ないかもしれません。

スタンドオーツでも
同じえん麦なので
効果の差はあるにせよ
効果自体が無い事は
無いのではと思っています。

えん麦の種まき


えん麦の種まき

袋に書いている時期に
えん麦を播けばまず発芽します。
えん麦の種を播く時は
原則としてばら撒きで播きます。
播いた後は土をかけて
手で鎮圧します。

私はえん麦を播く面積が少ないので
数日間は水を撒くようにはしています。
水やりをせずとも芽は出ると思います。

連作障害

えん麦の連作障害は不明です。
冬の時期に空いた場所が
有れば播いているので、
まだおなじ場所にえん麦を
播いた記憶は有りません。
同じ麦の大麦は同じ場所に
サツマイモ・大麦と交互に
栽培をしていますが、
連作障害が出ていないと
思うので同じ麦のえん麦も
連作障害は無いのでは?
と思っていますが、
これには私の主観で有り
科学的な根拠は有りません。
参考までにしておいてください。

えん麦の水やり

えん麦の栽培中の
水やりはほぼ不要です。
特に激しく乾燥しない限りは
水やりはする必要は無いと思います。

えん麦の元肥と追肥

えん麦を撒く前に元肥として
私はぼかし肥料を使っています。
肥料の量はそれほど使っていません。
緑肥としての栽培なので
追肥は私は一切していません。
育ちが悪いと思えば
追肥をしてみてください。

えん麦の麦踏み

麦は冬の時期に麦踏をします。
えん麦も足で麦を
踏んづけていきます。
普通に麦の上を
歩けばいいと思います。
数日すると倒れた麦は
起き上がっています。
私は冬の間に数回します。
麦踏もしなくてもしなくても
いいかなと思ったりもします。
麦踏も緑肥としての栽培なので
無理にしなくてもいいようにも思います。
私もえん麦の麦踏は
無理にはしていません。

えん麦の収穫


収穫したえん麦

えん麦が黄金色になり
麦の穂の部分も
色が緑から色が変われば
収穫していきます。
収穫する日は晴れた日が
数日続いた日に収穫します。

私はえん麦は緑肥として
栽培しているので
それほど広い面積の収穫ではありません。
収穫するえん麦の実が
少ないので軍手か手袋をして
実をちぎって収穫していきます。
多ければ鎌で刈り取ってから
昔の稲刈りの要領で
収穫していけばいいと思います。

収穫したえん麦の実は、
数日間は太陽で
自然乾燥させます。

わらも刈り取った後には
数日間は太陽に
当てて乾燥をさせます。

えん麦の選別

えん麦だけでなく、
穀物は実の選別が必要です。
殻などを外す必要が有ります。
えん麦の場合も実についている
薄皮を外したり実が引っ付くいるので
手でもんだりして薄皮を外したり
実をなるべく殻などから
ばらしておきます。
最後に扇風機で薄皮を
飛ばして実だけに選別します。
実は種なので保管しておけば
来年の種に使います。
私の場合は、来年の種に
使うだけなので少々薄皮が
混ざっていても気にしません。

えん麦の種の保管

私は採種した種は
量が多い場合は
コンビニ袋に量が少ない場合は
蓋があるアルミやスチール製の
コーヒの缶に入れて保管します。
保管場所は冷蔵庫に
保管がいいと聞きますが、
他の野菜の種も有るので
冷蔵庫での保管はできません。
暗冷所に工具などを入れる日光を
通さないケースに他の野菜の種といっしょに
えん麦の種も入れて保管しています。

 
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